経済学がこの世から消えたら・・・(経済学版より)
16 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/06/17(金) 15:37:13
さて全ての経済学者が「焚書坑経」で火炙りになり国民が喝采を叫んで数年がたちました。新聞の社会面に「景気が良くて人手不足で大変だ。やはり焚書坑経のおかげW」といった庶民の声が満ちあふれ、全国民、役立たずを火炙りにしたことを祝いでいたのですが、そのうちなんだか良く分かりませんが、町にホームレスが増えてきました。
そういえば、新聞の社会面や株式面で企業倒産が増えているというニュースをしばしば見かけられるのですが、なにせ焚書坑経のおかげでGDP統計を作る人も皆死んでいますし、指数論の専門家も焼き殺してしまったので、鉱工業生産指数も公表されませんので、ワイドショーや株式評論家の話しか聞こえてきません。
で、どうもこれは「不景気」らしいということになって日銀は金利を下げることになりましたが、そのうち「預金金利が下がると資産家の利子所得が減ってよけいに消費が減る」という意見が強まり、やはり金利はあげようということになりました。
すると、企業倒産がバタバタと増え、ますます不景気です。で金利はやはり下げようということになりました。そんなこんなで、毎年金利は上がったり下がったり忙しいことこのうえありません。
さて、金利操作ではどうにもならないということになったので、やはり問題は輸入の増加なのだということになり、途上国からの安価な商品輸入に高関税を掛けることになったのですが、WTOとやらから猛烈な批判を受けてしまいました。でも、連中の論拠は「経済学」なので、日本には誰も何を言ってるかわかる人はいません。で、無視することにしました。
気が付くと、世界中の国が「対日報復関税」というのをかけ始め、輸出ができなくなってしまいました。
この結果、虎の子の自動車産業始め、日本の製造業がバタバタと倒産し始めました。
いったい全体、何がおこっているのでしょうか?でも誰にもわかりません。まあ、うっとしい経済学者がいなくなったので良しとしましょう。
20 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/06/17(金) 20:51:14
さて、世界中から訳若芽な「自由貿易の敵」などといって目の敵にされたため日本は大変なことになってきたようなのですが(統計がないのでよくわからな)、こうなったら産業合理化で乗り切るしかないという経営コンサルタント出身の大臣の政策で、一産業一企業の原則が確立し、日本中の産業は効率的に整理統合されました。焚書坑経以前だと、独禁政策とか資源配分の効率性とか小うるさい連中がいましたが、全部焼き殺してしまったので、思うがままに効率化を進められます。
さて、苦難の中で歯を食いしばるように頑張ったおかげで一産業一企業体制が確立しのですが、外国はますます猛り狂っています。アメリカは日本を「社会主義」と罵っていますし、中国は「市場経済を理解しない東洋鬼が莫迦」と人民日報に連載記事まで載せています。もっとも、金正日第一書記には絶賛されています。
それにしても、どこのお店に行ってもろくな商品が売っていないし、店員の態度が滅茶苦茶悪いのはどうしてなんでしょう?効率化して企業は大もうけしてるのに、給料は一向に上がらないし、まったく不思議です。たぶん、効率化が足りないのでしょうね。
25 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/06/18(土) 00:20:37
商品の品質が悪くなり、サービスも悪化し、店先でも銀行の窓口でも、まるで昔の役所のように行列が絶えなくなりました。しかも、4時55分になるとカウンターには「受付終了」の札が掲げられ、また明日の朝並び直さなければなりません。効率化したはずなのに、私たちの暮らしはどんどん不効率になっているような気がするのはなぜなのでしょう?
どうも「気分」だけの話でもないようです。統計がないのでよくわかりませんが物の値段がだんだんと上がってきたような気がします。人に聞いてみても、どうもどんな商品・サービスでも同じような調子で値上がりしているようなのです。昔なら消費者物価指数という便利な物がありましたからどのくらい平均価格が上がっているか分かったのでしょうが、今では「一般物価などという存在しないものの価格などを云々するのは、経済学の残滓、その中でもとくにたちの悪いマクロ経済学の残滓だ」とみんな信じていますから、何が起こっているかはよく分かりません。
でも、日々の取引に必要なお金の量が増えてきているのは間違いないのです.昔、あの役立たずの経済学者がマクロ経済学などを得意げに吹聴していた時代と違い、今は堅実な実務家の時代です。お金が不足しているなら、日銀は気前よくどんどんお札を刷ってくれます。おかげで、増えている毎日の決済は滞り無く済んでいます。
でも、、、なぜかはわかりませんが、お金は増えているのに、まだお金が足りないのです。。。
日銀総裁は「必要なだけいくらでも刷るから心配ない」と会見で説明してくれていますから、安心なのですが。でも、少し時間がたつと、なぜだかお金が足りなくなるんです。不思議ですね。
29 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/06/18(土) 17:19:04
さて、日々の決済に必要なお金がだんだんと増え始めたのですが、不足が起こらないように日銀はせっせとお札を刷っています。なのに、なぜか、日々の決済に必要なお金はそれ以上に増えてしまいます。でも変ですよね。
日銀は必要とされるだけ、受け身でお札を刷ってるだけで、積極的にお金をばらまいているわけじゃないんですよ。もう都市伝説になってますが、既知外ばかりの経済学者の中でも特に変なのが多かったマクロ経済学者、その中でも極めつけの狂信者の一派は「受動的金融調整こそがデフレとインフレを激化させた原因」とか喚いていましたが、これじゃあまるで、あの既知外どもが正しかったみたいじゃないですか。
あ、駄目ですよ、こんな話を人にしちゃ。僕が穴埋めになっちゃいますから(汗あくまで都市伝説を語っただけ。民俗学のようなもんですからね。
ところで、電車の初乗りが1000円なので財務省は1000円玉を出すみたい。で、日銀は千円札は廃止して、10万円札をだすという話、知ってます?
33 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/06/18(土) 22:37:20
この間1000円玉が発行されたと思ったら、この頃では電車の初乗りに何枚も1000円玉用意しないといけなくなってきた・・・ 夕刊富士が「インフレ到来」という記事を載せたんだけど、解説の中で「インフレとは一般物価水準の持続的上昇であり、主に貨幣的要因によって引き起こされる」なんて余計なことを書いてしまった。
これ、当然だけど翌日には警視庁経済学取締本部の強制捜索を招き、ライター何人かしょっ引かれたようだ。旭新聞の報道によれば、こいつらの家からボロボロに擦り切れたクルーグマンとやらの本が見つかったらしい。やっぱり、こいつら反社会分子だな。その髭親父は、ユダヤ人だしリベラルでアメリカでも鼻つまみだっていう話だ。
まあ、犯罪者の話はいいんだけど、やっぱり電車の初乗りに1000円玉何枚もいるのは、いくらなんでも酷すぎるという世論に背中を押され、地検特捜部が国鉄に強制捜査に踏み切った(一産業一企業なんで、今じゃ日本には「国民鉄道(株)」しかないんだよ)。そしたら、やっぱり案の定、とんでもない資料が続々でてきた。
NHK10チャンネル(テレビ局はNHK一社なんだけど、チャンネルが減ると寂しいから、昔と同じだけチャンネルはあるんだ)の日曜朝の報道番組で鉄道経営コンサルタントが、こんな料金はあり得ない、不正に違いないと言ってたよ。
逮捕された国鉄の幹部は、「コストを積み上げ適正利益を加算した結果であり不正などあり得ない」と強弁しているようだが、お手盛りのコスト積算で価格が決まるとでも思ってるのかい、この犯罪者はw
で、初乗り価格は1500円に法律で規制することになった。不正を働く民間業者はやっぱり規制しなきゃね。でも、これ以来、いろんな物の価格が同じように不正に決められていることが内部告発で明らかになり、価格規制の網がどんどん広がっている。なんか、来年には価格庁という役所ができて、日本中の全ての物の価格を点検して規制することになるようだ。これで、物価高ももうすぐ終わりだね(笑
だけどさぁ、最近、国鉄の電車、時間通りに走ってないように思うの僕だけか?
37 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/06/19(日) 14:13:35
一産業一企業制度のおかげで、価格庁の規制はうまくいってるみたいだ。目に付く商品の価格は全面規制導入以来は一定になっている。なんていっても、行政指導をしなきゃならない会社の数が昔と比べりゃ嘘みたいに少ないんだから当たり前だ。
やっぱり、「見えざる神の御手」だなんていうオカルトじみた神話を捏造して、誰もみたこともない価格機構による最適資源配分なんている数学で粉飾したカルト話を百年一日のように繰り返している経済学者の言うことなんか嘘ばっかりだってよくわかるよね(笑)あいつらはカルスタの一種だなんて言われていたらしいけど別に経済に悪影響しない本物のカルスタならともかく、経済学は国民の日々の暮らしに明白な悪影響を与えていたんだから、焚書坑経も当然だってことだな。
国内で生産している商品に関しては、こうして価格庁のめざましい働きで劇的な安定化が実現したんだけど、このごろあちこちで物不足が深刻化してきたという噂が流れている。僕は、てっきり経済学者の残党どもが流している為にする噂だと思っていたんだけど、必ずしもそうでもないようだ。なんか、去年の米不足は、悪徳米ブローカーどもの暗躍の結果であることは間違いないんだけど、そいつらが買い占めを始めたり理由は、肥料の価格規制らしいんだ。
肥料をはじめ、日本の生産活動のうち「もの」に関わる部分はほとんどが輸入なのはみんなの知ってるとおりだ。残念ながら、日本の円は世界から十分に尊敬されていないらしくて、ドルみたいな基軸通貨というものにはなっていない。つまり、輸入には対価をドルで支払わなきゃならない。で、これも変な話なんだけど、どうも円とドルの交換比率である為替レートってやつが、焚書坑経ころからどんどん下がっているらしい。つまり、日本の企業が輸入する量が同じで、そのドルでの金額が同じであっても、支払いに必要な円の金額が増えているようなんだ。
価格庁が全面規制を始める以前は、企業はみんなこのコスト上昇を理由に便乗値上げを繰り返していたんだけど、いまではそうはいかない。なもんで、輸入品を使う商品の原料調達がもの凄く大変らしい。これを知った悪徳ブローカーどもが、よりによって一番日本国民が必要としている(まあ量はそれほど要らないんだけど、なきゃ絶対こまる)米を標的にして投機を始めたわけだ。しかも、一産業一企業制度とはいえ、米農家を一企業にまとめるわけにもいかないんで、価格庁の規制が効かないんだよ。
政府では、農協を機能強化して、自主流通米を全廃して、全国農業公社という会社組織をつくり、農家全てをそこの従業員にするという案が検討されているらしい。そうなれば、価格庁の規制は有効になり多くの問題は解決するだろう。早急な対策の実施が期待されるね。
でもね、この話をしていたら、アパートの隣の部屋に住んでる中国人の留学生が、顔色を変えて叫び始めたんだよ。なんかよく分からないんだけど、人民公社がどうしたこうしたと言ってるみたい。これなんの話なんだろう?
40 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/06/20(月) 00:11:03
国内の悪徳ブローカーが米の買い占めだとか石油の買い占めに狂奔していることが旭新聞の取材で暴露された。(あ、忘れてたけど新聞社は再販制度は日本の文化とかいろいろあって、一産業一企業制度改革の例外なんだよ。既知外の経済学者の多くが、独禁政策とかなんとかいって再販制度破壊を目指してしたが、やはり正義は勝つw)
しかし、こいつらにも言い分はあって、「今のように円安が進む以上、先に買い占めて我々が保管しておかないと、将来になって困ることになる。結局は価格安定化に貢献しているのを理解してくれ」だって。まったく、盗人猛々しいとはこのことだな。
当然、連中の隠匿物資は接収され、経済産業省の生産計画に従って、各企業に公正に分配されることになった。これで、生産も増えることが期待できるはずだった。だが、僅か数ヶ月後には、そんな隠匿物資は全て利用されてしまい、もう残ってなんかいないことになった。で輸入しなきゃならないんだが、日本には在庫がないのが世界中にしれてるものだから、足下みやがって、法外な価格をふっかけられているということだ。
しかも、今回の騒ぎに懲りた政府の規制で、輸入企業は先物契約に手を出すことが禁止され一切の投機や投機まがいに手をそめられなくなった。これは健全なことだけど、季節ごとの生産の変化や需要の変化に応じて事前に手を打っておく手段が無くなったので、生産コストが季節ごとに大幅に変動することになったみたい。で、価格庁もこの実態にあわせて、規制価格を季節ごとに変化させることになったようだ。
でも、悪い奴はどこにでもいるもんだ。強突張りな消費者が、安い季節に仕入れた物を押入や物置に買い物を隠して、高い季節にこっそり売っているらしい。最近も、ネットオークションにこの手のものが出品されているのがわかり、自称主婦(45)をリーダーにする一味が一網打尽に検挙されたと言うことだ。
価格庁の下部機関である価格監督庁には、警察・検察から多くのエリートが転籍して、強力な法執行機能を与えられているが、今回の摘発でも、彼らの能力が存分に発揮されたようで、国民はみな喝采を叫んでいるよ。
でも、俺の彼女のお母さんが検挙されたのは、ちょっと行き過ぎだよ。おばさんが、トイレットペーパーを押入に何パックか買い置きしているのを、たまたま来た宅配業者に見られて密告されたらしい。やりすぎじゃ、ないかなぁ?
44 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/06/20(月) 02:34:29
国民と政府の懸命の努力が続いているのに、日本での日々の暮らしは以前より辛く苦しいものになってきている。こんなことになったのはなぜなんだろう?旭新聞でも日計新聞でもNHKの週刊コドモニュースでも、みんな「国内外に潜んでいる経済学信者の破壊活動が日本の苦難の原因だ」といってる。確かに、日本を苦しめているWTOは、比較優位だとか訳の分からない経済学の空論を振り回して関税引き下げを迫ってくる。やっぱり、こいつらの背後には国際的な謀略があるのは間違いない。週刊コドモニュースでやってたけど、自称ノーベル経済学賞(笑わせる名前だよね。ノーベルの遺族はこの名前に大反対なのは有名)の受賞者ってユダヤ人が半分くらいいるらしい。それに、円を売りまくって日本の輸入価格を釣り上げているのもユダヤの支配する国際金融資本だ。食料も石油もみんなユダヤの支配下にあるらしいが、それが原因で日本が困っているのは明らかだ。やっぱり、国際的な反日謀略が存在するのは、もはや明らかだろう。
そういえば、このあいだネットで円安の背景を調べていたら、偶然変なサイトを見つけた。もちろん国内のサイトじゃあないんだけど、日本語なんだ。なんだか焚書坑経を逃げ延びた日本人の経済学者が集まって亡命政府みたいな組織を作っているようだ。そいつらが、今の政策を続けると日本経済は破滅にまっしぐらだとか妄言を撒き散らしていた。
で、さっそくこのサイトのことを警視庁経済学取締本部に通報したら、直ぐにアクセス禁止措置がとられた。このソフトは中国から輸入したらしいけど、元はマイクロンフト製だから信用できる。やっぱりアメリカでもちゃんとした企業は一産業に一社しかないだよ(笑)
45 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/06/20(月) 02:38:36
そのとき警察の人が言ってたけど、この亡命政府みたいな組織の実態が嗤う。下らない経済学のなかでも日本人の地位は最低らしくて、亡命した連中の大部分は教職にも就けず、国際機関にも勤められず、洗濯屋とか鮨屋で働いているんだって。なのにこんな組織を運営しているのは、やっぱりユダヤの資金を貰っているからだということだった。やっぱりあいつらは売国奴だったんだ。穴埋めは当然だねw
46 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/06/20(月) 03:25:37
先週、故葉闇元日銀総裁の13回忌がしめやかに執り行われた。葉闇さんは円が尊敬されるように獅子奮迅の努力をしたので歴史に名を残している。なんて言っても、1998年の経済危機の最中にも持論を曲げず、僅か2年後にはデフレの最中に利上げに踏み切った世界の歴史に希な業績を残した方だ。今、円安・原料高で苦しむ日本経済を見るとき、葉闇総裁の先見の明は明らかだろう。さらに歴史をさかのぼると、財務省と日銀がいかに素晴らしい人材を日本に送り出してきたかが歴然とする。そう、井上淳之介だ。彼は葉闇総裁同様に、昭和恐慌の最中にも旧平価の灯を掲げ、テロリストの凶弾に倒れるまで浜口首相とともに日本経済を救うために獅子奮迅の努力を続けた人だ。こうした偉人達を、イカサマ経済学者達がどれほど悪し様に罵ったかは、歴史の教科書で読むことができる。もちろん、大部分の経済学者は、自説に自信もないし、そもそも政策なんかには興味もなかったので、葉闇総裁や井上蔵相を支持していたわけだが、確信犯というべき連中は悪質なデマ宣伝を繰り返していたようだ。だから、今では公務員試験と日銀の採用試験では、ケインズとワルラス、フィッシャーとフリードマンの肖像を踏ませるのが必須科目なんだよ。
47 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/06/20(月) 11:04:19
焚書坑経以来、ユダヤの手先であるWTOや国際金融資本、石油資本に良いようにもてあそばれてきたが、苦難の日々ももついに終わるときがやってきた!! 反撃の時がくるのだ。この間の葉闇元総裁の法事が、事実上の日本政府・日銀の肝いりで行われたを注目していたが、やはり裏があったんだ。
今日の総理の所信表明演説は「日本国民に訴う」と題されていたが、そのなかで首相は、まるで獅子のたてがみのように、あるいはこれまで耐えてきた怒りをぶちまける、そう「怒髪天をつく」ばかりに吠えたんだ。
そう、金本位制への移行だ。これまで、日本経済は一産業一企業制で効率改善に勤めてきたのに、なぜか貿易黒字はちっとも増えてこなかった。経済力・国際競争力の象徴である黒字が、効率化の進展にも関わらず増えないのはなぜかといぶかしく思っていたが、実は日本郵貯銀行(株)をダミーにして日本貿易(株)に融資したお金で、金を買いまくっていたんだ。凄いね!!!
首相に寄れば、この金は昨日づけで日本政府に所有権が移転しており、外国為替特別会計の外貨準備に積まれることになった。もう、金の保有量では、憎きアメリカを追い抜いているらしい!!
来年の1月4日付けで金兌換が始まるそうだ。そう、ついに、円は世界で唯一の「尊敬される通貨」へ、名実ともに移行することになるんだ。これで、円売りで儲けていた国際金融資本は致命的な打撃をうけることになるだろう。
もちろん一部の歴史家は、1930年の金本位制復帰によって昭和恐慌に突っ込んだことを強調し、首相の方針に反対意見を述べている。馬鹿じゃないか?あれは、たまたまニューヨーク市場が大暴落し、世界恐慌が始まるときに金本位制に復帰したから、見かけは「金本位制復帰が昭和恐慌を招いた」ように見えるだけなのは常識じゃないか。今や、アメリカは日本を食い物にしてますます繁栄を貪っているし、中国も、本当は日本のODAのおかげなのに、市場経済の成果だと嘘を吐きながら、経済成長を誇示しまくりだ。条件がまるで違うんだよ。歴史や国際情勢を無視して、まるで物理法則のように経済学の公式が適用できるなんてのは、腐れ経済学者どもの妄言に過ぎない。
それに、ユダヤの手先ではない、WASPのアメリカ人の実務家たちは、日本の金本位制移行を絶賛している。さっきネットのウォールストリートジャーナルの一面には、「日本の劇的な転換と経済大国の復活」という大見出しが躍っているW
さあ、日本経済の全面的で徹底的な反撃の時がやってきたぞ。これに勝利して、世界にはびこる経済学者どもを根絶やしにしてくれる。がんばれ、榊原大!!!
49 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/06/20(月) 17:32:37
榊原大臣については、確かに良くない噂がつきまとっている。なんと、アメリカで経済学博士号を取ったという話だ。しかも、その後で、ユダヤ国際金融資本の指令センターとも言うべきIMFに努めていたという話だ。で、調べてみたら、これはみんな真実だった。でも心配には及ばない、安心して欲しい。
1980年代に彼は経済学を捨てた、というか改心したんだ。最初は欧米の猿まね経済学ではいけないと言ってたようだが、焚書坑経の前には、完全に経済学の呪縛を脱して、正しい道を歩んできた人だ。
しかも、昭和天皇の在位60周年には記念金貨発行を立案し、金の含有量を少な目で、陛下のご威光を多めにして、結局は数千億円の税外収入を上げて財政悪化に苦しむ日本を助けたこともあるんだ。もっとも、この金含有量に目を付けた香港マフィアどもが完璧な偽造金貨を鋳造した物だから大変な混乱が起こったようだけど、これは犯罪者が悪いのであって、大臣の責任じゃない。実際、その後は経済学者などという汚れた経歴はものともせず、財務官という次官に次ぐ地位まで上り詰めた人なんだ。
さあ、最近のインフレで電車の初乗りは平成デフレの頃の150円位から1500円まで10倍になっているが、ここで物価を元の水準に戻すように金平価を決めて、一挙にインフレ体質から脱却だ。がんばれ、榊原大臣!!!
56 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/06/21(火) 17:56:08
12月10日の日記
さあ、12月になって冬のボーナスが出た!!不景気で額は少ないけど、今年に限っては嬉しいボーナスだ!!なぜだって?そんなこと、分かり切ってるじゃないか(笑)1月になれば、金本位制復帰だからだよ、バンザイ!!
舞日新聞の記事を見てごらん。「下がる下がる物価。ほくそ笑むサラリーマン」っていう特集記事がでてる♪♪♪今は1000万円しかないボーナスだけど、一ヶ月もしないうちに物の値段が十分の一になるんだ!!こんなに使いでのあるボーナスもないよ!!まあ、今月は我慢して、来月になったら大盤振る舞い決定打だね。
58 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/06/21(火) 18:02:33
12月15日の日記
なんだか変だ。ものすごい額のボーナスが出たのに(まあ、来月になっての価値だけど)、デパートでもお店でも、全然客が来ないらしい。町を歩いていても、みんなウィンドウショッピングはしてるんだけど、誰も買い物袋を持って店からは出てこない・・・
でも、考えてみれば当然か。来月になれば物の値段は十分の一くらいになるはずだ。それまでに金を使う馬鹿はいないな、確かに・・・
まあ、一時的な過渡期の調整だから仕方ないな。国民揃って、正月早々には大消費ブーム到来だ♪
でも、年末商戦がこんなだと、年内の借金返済とかは結構大変かも。どうなんだろう???
59 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/06/21(火) 18:08:37
12月28日午前9時5分
日本デパート(一産業一企業制度移行で、デパートは日本に1社しかない)が、昨夜再生法申請を出した。年末商戦の売り上げがほとんどゼロで資金繰りが破綻したのが原因だそうだ。同じく、日本自動車販売を始め、小売り関係で何社かが破綻し、株式の取引が停止している。破綻の数は少ないがそもそも会社の数が少ないんであって、市場への影響は深刻だ。あ、今、東京証券取引所が売買の全面停止を宣言したようだ。
60 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/06/21(火) 18:13:14
12月28日午前11時
今のNHKニュースを見て目を疑った。昨夜、大蔵大臣が行方不明という報道が一部でなされていたが、さきほどケネディ空港でリムジンに乗るのを通りがかった日本人に目撃されたようだ。彼の携帯電話で取った動画がCNNに出ている・・・。どうしたんだろう?緊急のG7でも開かれるのだろうか?でも、G7のメンバーから日本が抜けてロシアが入ったのに、そんな緊急会合に参加するんだろうか???
61 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/06/21(火) 18:25:56
12月28日午後1時
お昼のNHKニュースで首相の緊急記者会見を流していた。その中で、財務大臣から辞表がファックスで送られてきたことが明らかにされた。理由は全く不明らしい。いったいどうしたんだろう?もしかすると、金本位制復帰で日本が復活することをおそれたアメリカの謀略じゃないだろうか?そうだ、きっとアメリカの諜報機関に拉致されたんだ。
ともかく、日本デパートなどの破綻で一時的とはいえ大きな試練に直面している今、国政の停滞は許されない。さっそく、野田幸夫氏が後任の財務大臣に任命されたようだ。かれは、財務省で元蔵相と同僚であり、やはり経済学者出身だが、元蔵相同様に改心し、超シリーズというベストセラーで有名になった作家だ。彼なら、この危機を乗り越えてくれるに違いない。そうだと信じたい。夕方には、緊急政策パッケージの公表が予定されている。
62 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/06/21(火) 18:36:34
12月28日午後8時
7時のNHKニュースで政府の緊急政策パッケージの概要が明らかになった。
新財務相によれば、日本デパートなどの破綻の原因は、これらの企業の債務が来月以降も変わらないのに、収入が十分の一に減少することから債務不履行をおそれた大日本銀行が運転資金の貸し付けを拒んだ結果なのだそうだ。
確かに、不良債権を増やすのは日本を滅ぼすことになるから、この決定を批判することはできない。では、どうすればよいのだろうか?
そこで新財務相が打ち出したのが「平価連動ローン」だ!!販売価格が低下して収入の減った企業の債務を、収入の減少分だけ連動して削減することにするのだ。
もちろん、これでは大日本銀行が破綻してしまう。そこで、預金も同率で削減することになったのだ。これで、大日本銀行は心おきなく融資を続けられるし、借りての企業も借り入れが自殺行為にならないで済むわけだ。さすがにスゴイ、超アイデアだ。この制度は明朝から即実施に移されるそうだ。これで移行期の苦労は劇的に緩和され、金本位制はつつがなく成功することになるだろう。
63 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/06/21(火) 18:44:11
12月29日9時45分
もう2時間もATMの前で待っているが、僕の前に100人以上の人が並んでいる。いつになったら預金を引き出せるか見当が付かない。別に悪いことをするつもりはないんだ。単におせち料理を買うためのお金を引き出したいだけなんだが。でも、僕の周りの連中は違うようだ。どうも年内に預金を引き出さないと、平価連動で預金額が減ってしまうので、今のうちに現金をありったけ引き下ろそうとしている連中が多いようだ。ふざけるな。そんなことしたら、ATMの中のお金なんかあっという間に蒸発するじゃないか!!
あ、前の方で怒鳴り声が聞こえてくる。どうしたんだろう?どうも、ATMマシンに現金不足の表示が出て引き下ろしが停止になったようだ。よそのコンビニに走るんで、今はこれで。
65 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/06/21(火) 19:15:35
「お兄ちゃん、パパもママも帰ってこないよ?」
「うん。電車も走ってないし、バス通りにバスもタクシーも走ってない。大人は、駅員さんもお巡りさんも、みんなお金おろすカードを握りしめて走り回っている。これじゃあパパたちは帰ってこれないよ。そういえば、ママもお買い物の前にお金おろすと言ってたから、おんなじように、走りまわっているのかもしれない。」
「あ、駅の方を見て!!さっきから煙が見えてたけど、火が見えるよ!!」
「駅前の商店街で火事でも起こったのか?でも消防車も救急車も走っている
音がきこえないなぁ?もしかすると、消防士さんも救急の人も、お金を下ろすんで勤めにでてないのかもしれない。」
「え、それじゃ火事は誰が消すの?」
「わからない。ママたちの寝室に地震の時に持っていく袋があったよね。あれを取ってきて。僕はとなりのお兄ちゃんに相談してくる。」
「わかった、すぐ取ってくる。でも、となりのお兄ちゃんに相談するのは駄目だよ。ママが言ってたけど、あの人は変な学問を勉強していて警察に捕まったらしいよ。」
「うん。だけど、前にあのお兄ちゃんの部屋に遊びに行ったとき、こっそり見せてもらった本に、銀行の前にたくさん人がいて、馬に乗ったお巡りさんがその人たちを見張っている本があったんだ。これはなあに?って訊いたら、『もうすぐ、こういうことが日本でも起こるんだよ。だから、そのときは地震がきたと思ってすぐに逃げなきゃ駄目だ。でも、この話は誰にもしちゃいけないよ。』って言ってた。」
「ふーん。やっぱり、なんか怪しい人じゃないの?」
「そうかもしれない。でも、まだテレビが映っていた時に見た9時のニュースは、あの写真にそっくりだった。きっと、となりのお兄ちゃんが言った通りのことが起こったに違いないよ。」
「わかったよ。僕は袋取ってくるから、お兄ちゃんはお隣にいっておいで。」
66 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/06/21(火) 20:41:23
夕方になってママが帰ってきた。でも大けがをしている。銀行で行列に並んでいたら割り込んできた人と待っていた人が喧嘩になって、巻き添えになったらし。
気を失っていたママを、後になって近くのお店の人が助けてくれたようだ。
大日本銀行の支店は今では電車駅三つに一軒だけになっていて、怪我をしたママがバスも電車もなしに帰ってくるのは大変だったようだ。救急車を呼ぼうとしたけどまだ電話が通じないので無理だ。
パパはまだ帰ってこないけど、結局最初に考えたように、広域避難所に行くことにした。去年死んだおばあちゃんが使っていた車椅子を家で預かっていたのがあったので、ママを乗せて押していくことにした。
夜なのに街灯もつかず怖かったけど、ママの怪我が心配なので頑張ったが、そのかいがあった。広域避難所に着いてみると、国防軍の兵隊さんが沢山いて、装甲車やトラックも沢山いた。兵隊さんはみんな怖い顔をしていたんで、最初は入れて貰えないと思ったけどママの怪我を見て、直ぐに軍医さんの所に連れて行ってくれた。
ようやく、軍医さんのおかげでママは治療を受けることができた。軍医さんの話では、銀行の前の喧嘩の時、誰かに棒で殴られ、酷い脳震盪をおこしたようだけど、最新の携帯電子医療器で調べたら脳には別状はないようだ。どうも、あの喧嘩のショックで放心状態が続いているらしい。
テントで作った病院でママの看病をしてると、軍医さんが将校さんと隅でなにか話しているのが聞こえてきた。良くは聞こえないんだけど「フィッシャー」とか「債務デフレ」とか「旧平価」とかいう言葉が切れ切れに聞こえてきた。それって、隣のお兄ちゃんが秘密の話だといっていたのと同じ言葉だと思う。
70 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/06/21(火) 23:23:38
健ちゃんへ
僕は今朝の始発電車で友達のいる町に出かける用事があります。9時頃になると電車が走らなくなりそうなので、君に会えないのは残念だけど、どうしても出かけなきゃいけない。そこで、この秘密の場所に手紙を残して行くことにしました。
かしこい君なら、僕に話があっていないことがわかれば、ここを見てくれることと信じています。
この手紙を読む前に、一つだけ約束してください。決してお母さんやお父さんに見せないこと。そして、読み終わったら、小さくまるめて下水のみぞにすてること。これは絶対に守ってください。もし、この手紙が警察に見つかると、僕はもちろん、君にも迷惑がかかります。約束だよ。
まだ僕の昔のことを君のご両親が知らなかったとき、君の算数の家庭教師を頼まれた時には、正直言って迷惑に思っていました。でも、君の勉強をみているうちに、君の賢さに驚いていたのです。おぼえていますか?ある日、インターネットの知能テストを君にやってもらったときのことを。なにも結果をおしえなかったけど、君のIQ、つまり知能指数は150は軽く超えていました。天才じゃあないけど、普通の人でもないんです。
で、ある日、君が市立図書館のゴミ捨て場で、おかしな本を拾ってきて、空き地の秘密基地に隠して読んでいる話を聞いたとき、僕は正直言って冷や汗がでました。君の拾ってきた本は、昔、日計図書文化賞を受賞するはずだった「平成不況の研究」だったからです。あの本の前半は、歴史の話が多くて、君の理解力があれば十分とまではいかなくても、なんとか読める本だったのが、運の尽き(笑)だったんです。
あの本が出版されて直ぐ、焚書坑経運動が突然広がり、僕も警察に逮捕され、僕の先生あるいは先輩は、それきり二度と会えなくなってしまいました。「平成不況の研究」を書いた人たちも、ほとんどが行方不明です。きっと、二度と会うことはできないでしょう。
君が読んで分かったように、世の中は決して、法律で縛り付けたり、政治家のご都合でねじ曲げたりしても、思い通りにはうごきません。そして、お小遣いを節約したり、お母さんの家計簿のやりくりなんかと、日本という国をやりくりすることは、全然別の話なのです。
でも、あの日以来、こんな話をする人は非国民・売国奴と呼ばれ、警察に捕まり、酷い場合には生きていくことも許されていません。僕は、大学院というところでそんな勉強をしていたのですが、数学を中心に勉強していたので、こうして今でも殺されずに済んだのです。
昨日の夜、財務大臣(あの脂ぎった顔で、ウェーハッハッハと嗤うおじさん)が行方不明だと聞いたとき、僕にはピンときたのです。今のままでは遅くても年明けには、日本は大変なことになることは明らかですが、僕にも分かることが世の中の賢い(そしてお金にうるさい)人に分からないはずがありません。きっと、なにかもの凄い事が起ころうとしているんだと思います。あの大臣は、それを察知して、とっとと泥船を見捨てて何処かの国に逃げ出したに違いありません。
これからいろいろな辛いことが君や君の家族を襲うことになると思います。でも、君のような賢い子供がいる限り、決して希望は消えてはしましません。僕も、僕の友人達も、こんな世の中をなんとか変えようと頑張っています。君も、希望を捨てず、勉強に励んでください。ただし、社会科の勉強はしなくて良いよ。学校で教えているのは、昔風に言えば「トンデモ」だから。秘密基地にかくしてある本を少しずつでよいから読んで見てください。数学と統計学ができるようになれば、後ろの方も読めるでしょう。
いつか、必ず会える日が来ます。それまで、さようなら。
72 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/06/22(水) 00:11:06
東部標準時12月28日午前1時(東京時間28日13時)
まったくふざけてる。子供が産まれて、ようやくローンでベセスダに家を買って、週末はのんびり家族と過ごそうと思っていたのに、こんな時間に出てこいだと?たしかに、僕等の仕事は、時には一刻を争うこともあるから、夜中のロックビルパイクを突っ走るのも仕方ないかもしれない。
だが、問題はあの日本だぞ!!確かにまだ世界的に見れば経済大国の端くれに繋がってはいるけど、もうピーク時に比較すれば一人あたりGDPでも8割位しかない、露骨に落ち目の「最後の社会主義国家」だ。もっとも、連中は合理的に産業構造を改革しただけで、競争至上主義の曇った目に社会主義に見えるだけだと言い張ってるけどね。一産業に一企業の独占経済がワークするなら、経済学はいらん。
あ、あいつら経済学者を虐殺したんだっけ(笑)
さあ、ペンシルバニアアベニューに抜ければ、連邦準備制度ビルはもうすぐだ。ジャパンデスクにかき集められた、ロートル・エコノミスト連中は、こんな夜中働いて心臓麻痺でも起こさなきゃ良いが。
73 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/06/22(水) 01:25:39
冗談じゃない。こんな夜中の緊急ミーティングだってのに、なんで議長自らご出馬なんだ。それに、議長の隣にいるのは、国家安全保障担当補佐官だし、NSAや国務省の連中までいやがる。それに、あの胡散臭いのは確かCIAの「教授」じゃないか。なに?このミーティングは大統領の直接の命令で開かれたんだと?タスクフォースが立ち上がる?いったい何事が起きたんだ?
第三次世界大戦なら、エコノミストには用はないだろう?
75 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/06/22(水) 01:49:31
「こんな時間に招集をかけたことをお詫びしたい。しかし、事態は諸君の想像を遙かに超えて深刻なのだ。まず、NSAの分析担当官から簡単に事情の説明をお願いする。」
「実は、うちのエシュロンⅡが、日本で異常な通信を傍受し始めました。国防軍の内部で何事かが起きていることは間違いありません。当初、合衆国との関係が悪化するなか、日本政府がなんらかの軍事的アクションをとるのかとも思われましたが、依然として日米安保条約で我が軍が大規模に駐留している以上、この可能性はゼロであることは明らかで、謎だったのです。しかし、先ほど、ソロスJr.と呼ばれているあの男の自家用ジェットがケイマンに向かう途中、給油でラガーディアに着陸したのですが、これにサカキバラが乗っていることが確認でき、大統領令で拘束しました。もちろん、日米関係をこれ以上悪化させるのは得策ではないという国務省の判断で、ケネディ空港で民間機から降りていずこかへ去ったという偽情報を流してあります。」
「拘束し尋問した結果、驚くべき情報が彼によってもたらされたのです。日本の国防軍の一部が、一部と言っても東京近郊に駐屯する最精鋭部隊が、クーデタを起こす可能性が高まっているというのです。彼はクーデタ部隊の襲撃目標であると主張し、こうなった以上、合衆国への政治亡命を要求してうます。」
「実は、我々も日本での不穏な軍事活動の兆候はいくつか察知していたのだが、まさか軍事クーデタなぞが起こるとは、正直言って全く想定していなかったのだ。」
(教授はラングレーの住民しては、少しは正直だな。しかし、なんだんだ?あ、国家安全保障担当補佐官だ)
「詳しい分析結果は各自の手元の資料に用意しておいた。大統領は事態の推移に深刻な懸念を抱いておられる。近年著しく悪化したとは言え、日本は長年我が国の同盟国であったわけで、そこで軍事クーデタが起こるなどとは誰も想像していなかった以上、その影響と対応を徹底的に議論する必要があるのは明らかだ。」
「諸君はただ今をもって、国家安全保障会議直属のタスクフォースメンバーに任命された。まもなく日本の首相が緊急声明を発表するとの情報がある。その分析が手始めだ。所定のユニットごとに集合し、直ちに作業に入ってもらいたい。繰り返すが、これは国家安全保障に関わる緊急事態である。他の全ての任務は直ちに放棄して貰うので確認して欲しい。以上だ。」
76 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/06/22(水) 02:27:19
オペレーションズリサーチとか、産業別の資源配分・動員計画とか言うと連中はなのことは全然分からないんで助かるよな。おかげで僕らは、あの日を生き延びられた。本当はマクロを専攻したのに、MATLABでDPの数値計算なんかしているうちに、気が付けばここに雇われの身だ(笑)でも、ここが一種の治外法権だから、僕等は助かったんで文句は言うまい。
それに、今の経済の惨状を一番深刻に受け止めているのは、ここの連中だ。さすがに娘売りますの看板こそ出ないが、庶民の生活はますます苦しく、技術開発力は低下し、結果として軍の予算も削られっぱなしだから、ここの連中も危機感を抱くのは当然と言えるだろう。
だけど、今度の件は、さすがにヤバイ。映画じゃないんだぜ。僕は聞かなかった事にしたいんだが、だめだろうか?
そう言えば、あいつが朝っぱらに僕の部屋に転がり込んできた。あいつ、ニートしてるくせに、なんだか情勢の推移に気が付いたみたいだ。昔、あいつにDPを教わった借りがあるから、あんまり無碍にもできないし、当分はおれんところで食わしてやることにしよう。そういえば、あいつのおじさんが習志野にいるんだよな?まあ、身内みたいなもんだ。
さて、基礎データは相変わらず収集されているので、占拠したあと、直ちに鉱工業生産指数やらGDPの推計作業に移らなきゃならない。今夜から徹夜が続くんだろうなぁ。
第一部 完