天冥の標VI 宿怨 PART2

天冥の標6 宿怨 PART 2 (ハヤカワ文庫JA)

天冥の標6 宿怨 PART 2 (ハヤカワ文庫JA)

第6巻の三部作のパート2ということで、前作のパート1の続き。

第1巻が29世紀の話。
第2巻が21世紀の話。
第3巻が22-24世紀の話。
第4巻が24世紀の話。
第5巻も24世紀の話。
第6巻は25世紀の話。
第1巻の壮大な物語の過去を第2巻以降から様々な伏線がはられた上で書かれており、読み進めるうちに少しずつ全体の世界観が分かってくる。全10巻とのことだが、1つのパートが第6巻のように文庫本3冊にわかれていたりと、ものすごいボリュームになっている。現在進行中で発売されるたびに買って読み進めているが、おそらく全巻出たあとに最初から読み始めるには相当な勇気と時間が必要だろう。。。
ただし、内容は非常に面白く、特に第6巻まで進みおぼろげながら全体像が見えてきたので、最初はまったく検討もつかなかった第1巻のストーリーへの展開が色々と想像できるようになってきた。今後の世界の動きをどのように想像するのか、それも10年、20年先の話でなく、100年、200年先地球はどうなっているのだろうか。この本にかぎらずSF本全般にいえることだが、特にこの本では色々と考えさせられる。
最も技術的な意味での発展は果てしないところまで到達しているが、その中で生きる人間(この時代ではもはや人間とひとくくりにできませんが・・・)の争いは今と変わらず続いている。。。
そしてその人間の背後には不気味な高度生命体が存在しているようなのだが、これも次第に明らかにされてくるのであろう。この壮大なストーリーがどのように展開されるのか、今後も一巻ずつゆっくりと読み進めて、遥かなる未来の話を一緒に想像していきたいと思う。