今読んでいる本
- 作者: 渡辺正,伊藤公紀
- 出版社/メーカー: ベストセラーズ
- 発売日: 2008/04/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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まだ読み始めたばかりなのでなんともいえませんが、序章で書かれているように、温暖化問題がひとつの巨大ビジネスとしてさまざまな関係者の「利益獲得競争」の刈り取り場となってしまったのは確かなわけで、その背景にある理論的根拠がまだきっちりと示されていないという点については問題といえるでしょう。
院生時代に環境税をめぐる経済産業省と環境省の駆け引きについてのレポートを書いたことがあるのですが、やはりこういったそもそもの温暖化の根拠がぐらついている状態であれば、自分が書いたレポートの前提も崩れてしまうなぁと思ったり。CO2削減にそれほど躍起になる理由がないのであれば、そもそも環境税の議論もここまで喧々諤々されないわけだし。
どうせなら、行政組織における温暖化の理論武装のネットワーク分析とかにすれば面白いのかも。各組織が環境に対する政策なりを示す際に、何を根拠とするのか。あるいは、背景にある委員会の委員(御用学者ともいえるのかもしれませんが)のネットワークだとかを分析して、日本における行政組織の地球温暖化の理論武装を明らかにしてみるとか面白いかも。もっとも環境問題は国が一体となって取り組んでいくことになっているらしいので、あまり違いとかは見つけられないかもしれませんが。
本書でも触れられている「ダイオキシン」であるとか、ほかの事例とかの比較とも含めたりすると、小レポート程度ぐらいのものはかけるのかな、とか思ったり。