今読んでいる本

上下巻合わせて1000ページ以上あったが、1週間もかからずに読み終えることができた。というより読み終えてしまったのが残念なほどに面白かった。まさしく徹夜本で正直続きが気になって今週は仕事が手につかなかった。

新世界より (上)

新世界より (上)

新世界より (下)

新世界より (下)

貴志さんはもともと大変好きな作家で、ほとんどが徹夜本となっている。(前作のミステリー本は読んでませんが・・・。)
久しぶりに貴志氏の新作を読んだが、内容は話の展開も度重なるどんでん返しもそして語り口も最高傑作なのではないでしょうか。もちろん衝撃度・恐怖度という観点でいえば、
黒い家 (角川ホラー文庫)

黒い家 (角川ホラー文庫)

切なさや共感度という観点では、
青の炎 (角川文庫)

青の炎 (角川文庫)

のほうが上かもしれませんが、本書はこれまでの貴志氏の良いところをまさにつめこんだ著作となっているような気がしました。

途中からストーリーが、別の著者の本ですが、

導きの星〈4〉出会いの銀河 (ハルキ文庫―ヌーヴェルSFシリーズ)

導きの星〈4〉出会いの銀河 (ハルキ文庫―ヌーヴェルSFシリーズ)

これとなんとなく雰囲気が似ていて、最終的にはこの「導きの星」のような結末になるのではないかと思ったりもしたのですが、さすがに貴志氏はその先をいく結末を用意していましたね。
よくもまぁ1000ページ以上も飽きないストーリーを作れるなぁと感心するとともに、久しぶりに徹夜本を読むことができて良かった。合計4000円近くしますが、貴志本が好きな人には間違いなくはまれる本だと思います。

ただなんというか、残虐性や気持ち悪い描写(虫系など)も相変わらず多いので、そういうのが苦手だときついかも・・・。

この点に関しても「クリムゾンの迷宮」以上でした・・・。