今読んでいる本
先ほどのものとも関連するといえばしますが、上記の梅田望夫さんの本の最後はスティーブ・ジョブズのスタンフォード大学での講演のスピーチを取り上げています。
この講演の最後でスチュアート・ブランドの"The Whole Earth Catalog"がバイブルだったと述べていましたが、自分の中ではこのような百科事典マニアといえば、貴志祐介が思いつきます。
「百科事典と私」
分野別ということもあって、私にとっての百科事典は引くものではなく、最初から読むものだった。最も面白かった『生物』の巻はすり切れるほど読み耽り、やがて、それほど興味のなかった『天文・地球』や『熱・音・光・電気』等の巻にも手を伸ばすようになった(巻名はかなり適当である)。私は乾いたスポンジが水を吸うがごとく知識を吸収し、濡れたスポンジから水が蒸発するように片端から忘れていった。少しでも覚えていたら、後に、物理で赤点を取ることもなかったはずなのだが。
とはいえ、一度かいま見た巨大な世界への思いは、私の中に終生消えない影響を残した。細かい知識など、どうでもいい。子供には、知の地平の広大無辺さを見せてやることが、何より大事なのだ。
といわけで、百科事典のように好奇心がかきたてられる情報がこれでもかというくらい詰め込まれた最新作を購入。
- 作者: 貴志祐介
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/01/24
- メディア: 単行本
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