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アメリカのシンクタンク―第五の権力の実相

アメリカのシンクタンク―第五の権力の実相

題名はアメリカのシンクタンクであるが、これこそ「電子政府」の本でしょう。

シンクタンクの役割の増大は、奇しくも、インターネットの発展と足並みがそろっている。実際、シンクタンクの研究員は、「電子政府」が構築されたことで政治の一時情報へのアクセスが容易になり、シンクタンクが行う政策研究の質が向上したことを、いろいろな場面で認めている。シンクタンクの存在感拡大と電子政府の発展は、相関関係にあるという認識なのだ。
本書では、この一般的に認識されているシンクタンクの役割増加と電子政府の発展の関係を、明らかにすることを目指している。
(中略)
本書では、シンクタンクとマス・メディアとの新しい需給関係から、政治情報が増加しているかどうかを分析したい。つまり、アメリカの政治に関する情報環境の変化を整理し、ついで、政治情報が増加している様態を、シンクタンクの新しい役割の観点から分析しようとするものである。本書が、アメリカにおきている政治情報流通過程の変化の理解と、ひいては、日本の政治情報流通過程を考える際のヒントになれば幸いである。(はしがきより)

【目次】
第1章 デジタル・ネットワーク時代の政治情報
第2章 「電子政府」による情報環境の変化
第3章 シンクタンクの構造と機能
第4章 シンクタンクの経営戦略
第5章 シンクタンクとマス・メディア
第6章 情報プロセッサーとしてのシンクタンク
終章  電子政府シンクタンク

福祉政治―日本の生活保障とデモクラシー (有斐閣Insight)

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