気になる本

某サイトでの書評から、船戸与一氏の「満州国演技」シリーズが気になってます。
新潮社のサイトに「船戸与一『満州国演義』刊行記念」からも自分が好きそうなタイプの本のようなので、今度本屋で見つけたら買ってみようかと思います。

――船戸さんが乱世を好んでお書きになるのは、世が乱れてこそ人間の本質が現れるからでしょうか。

船戸 おれたちの世代は、今流行りの、まず人間があって状況がある、という価値観と違って、状況が人間を作る、という意識が刷り込まれている。状況が動かないと人間も変わっていかない。亡くなった中薗英助さんがおっしゃっていたことだけど、小説の一番の醍醐味というのは、人間が質的に変化する様を書くことなんだと。これは真理だね。

風の払暁―満州国演義〈1〉

風の払暁―満州国演義〈1〉