2007-07-21 虐殺器官 本 虐殺器官 (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション)作者: 伊藤計劃出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2007/06メディア: 単行本購入: 26人 クリック: 817回この商品を含むブログ (326件) を見る読了。大変面白かった。近未来社会に対する想像力と創造力が到る所に発揮されていて、虐殺の器官(あるいは文法)をめぐる主人公の葛藤はこれまで読んできたSF本にはない新しいもので、知的好奇心を刺激させられた。「ダーウィンの悪夢」など最近の話題のネタなども盛り込まれており、国際政治という観点からも楽しめる本。 自由とは、選ぶことができるということだ。できることの可能性を捨てて、それを「わたし」の名のもとに選択するということだ。(p.252)