鈴木宗男氏関連

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宗男氏、外務省に質問主意書を連発」(朝日)
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鈴木宗男議員:外務省と対決姿勢 質問主意書28本連発」(毎日)
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「敵」は党外にもいる。その代表は、国会に戻ってきた鈴木宗男議員ではないか。いま鈴木議員は盛んに外務省の問題で政府に質問主意書を提出し、外務省を揺さぶる。税金の使いみちなどが質問の中身らしい。しかし、そのことはここでは触れない。これにどう応じるか。外務省危機管理のトップには、町村前外相では難しいと判断したのではないか。

 報道によれば、総選挙で町村氏は地元の北海道で、現職閣僚ながら辻立ちするなど苦しい戦いを強いられたようだった。北海道は鈴木議員も地元である。新党を結成して出てきたように、鈴木議員の影響力がある。何より鈴木議員は雑草型で、官僚の弱みは保身にあることを知り尽くしているところがある。そうした鈴木議員に対し、親子二代のの官僚出身である町村氏よりは、祖父が吉田茂、父が九州の炭鉱王と、名門の麻生氏の方が、弱点は少ないと見たのではないか。

 鈴木議員に関しては、もう1人、重要な閣僚がいる。中川昭一農水相である。故中川一郎氏の自殺以来の鈴木議員との確執は、いまも続いているわけである。その関係を利用し、鈴木議員が影響力を発揮しそうになるたびに、中川昭一氏が重要閣僚に起用されている傾向があるように思う。すなわち、鈴木議員の影響力を地元で抑える役割を中川氏が担っているように思う。筆者は両者の北海道での関係は、さながら徳川幕府薩摩藩を牽制するため隣国・熊本の細川藩を抑え役にした歴史を連想する。