桐島、部活やめるってよ

桐島、部活やめるってよ (集英社文庫)

桐島、部活やめるってよ (集英社文庫)

映画の評判が良いようなので、読んでみました。まず著者が1989年生まれの大学生ということに驚き。
映画は見てませんが、下記の中森氏のレビューのとおり、タイトルにある桐島が一度も登場しないのは何故かという点がミソなのだと感じた。さすがに桐島=キリストとまでは深読みできませんでしたが・・。
中森明夫氏による映画「桐島、部活やめるってよ」のレビューが素晴らしい件【ややネタバレ】

トイレの話をしよう

トイレの話をしよう 〜世界65億人が抱える大問題

トイレの話をしよう 〜世界65億人が抱える大問題

日本ではハイテク化が進み、アメリカや中国ではバイオ肥料など、排泄物の有効利用が脚光を浴びている。一方、トイレがない、あるいは、あっても汚すぎて道端でしたほうがましという人も、世界には26億人いる。「なぜ、トイレ?」という周囲の冷たい視線をよそに、突撃型の女性ジャーナリストは、トイレを追いかけて西へ東へ大奔走!英『エコノミスト』誌の2008年ベストブックス選定図書。

世界各国のトイレ事情が書かれており、興味深い。第1章は日本のウォッシュレットの話だが、何故アメリカにおけるTOTOの営業活動とそれに対するアメリカ人の「関心のなさ」の説明が新しい気づき。おしりを水で洗うということに対しても人ぞれぞれの価値観があるということか。

トムラウシ山遭難はなぜ起きたのか

トムラウシ山遭難はなぜ起きたのか (ヤマケイ文庫)

トムラウシ山遭難はなぜ起きたのか (ヤマケイ文庫)

ターニングポイントでのガイドらの判断が、結果的には全て裏目に出てしまい最悪の事態を招いてしまった。ガイドの責任を問う声があがるのも、また警察が立件に向けて捜査を進めているのも、当然といえば当然である。
しかし、ガイドの判断の是非を論じるよりも重要なのは、判断ミスを引き起こす要因になったものは何だったのかを明らかにすることだ。それを検証するうえでは、この山行がツアー登山という形態で実施された点を避けて通るわけにはいかない。
「第6章 ツアー登山」より

やはり登山は万全の装備は当たり前として、要所要所での判断が重要だということ。特にツアーだとガイドだよりになってしまうため、自分の判断だけでは簡単には動けない。そのなかでも自己責任で動ける技術と知識をきちんと身につけることがやはり重要だということなのだろう。