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ビッグプロジェクト―その成功と失敗の研究 (新潮新書)

ビッグプロジェクト―その成功と失敗の研究 (新潮新書)

新潮文庫は科学技術と政治・社会に関する本を結構出している印象がありますね。
原発・正力・CIA: 機密文書で読む昭和裏面史 (新潮新書)

原発・正力・CIA: 機密文書で読む昭和裏面史 (新潮新書)

もそうでしたが、巨大プロジェクトがいかにして進められたのかについての考察が大変面白いです。
前書きが新潮社のHPに掲載されてありますが、

大事業成功の「必須の条件」として、次の三つが共通していることに気づきました。
1.時代の要請が強いこと
2.リーダーに高い志と気概があること
3.ものづくりの技術陣のレベルが高いこと
これを「魅力」「迫力」「実力」の三条件と呼ぶことにします。

本章で紹介されている様々なビッグプロジェクト、どれもこれまで知らなかった事例ばかりなのですが、これこそまさに夢とロマンの物語で、読んでいると自分もエネルギッシュにしていかなければと元気がもらえる一冊です。

【目次】
第一章 時代が欲した大インフラ事業――琵琶湖疏水と黒四ダム
第二章 統治の象徴としての「祈りと美」――奈良の大仏と姫路城
第三章 戦争というドライブ――マンハッタン計画アポロ計画
第四章 対照的な運命の交通システム――東海道新幹線コンコルド
第五章 究極のエネルギーを求めて――欧州と日本の核融合プロジェクト
第六章 「物質の根源」を探る終わりなき旅――欧州の挑戦、米国の挫折
第七章 プロジェクト一人歩きの悲劇――チャレンジャーともんじゅ