巨大政府機関の変貌
ひらたくブログにて面白そうな本が紹介されていた。
「巨大政府機関の変貌」(チャールズ・O・ロソッティ著)は、制御不能に陥った米国の歳入庁(IRS)を建て直した初の民間出身長官の奮戦記である。第一部のタイトルは「政治の嵐から実行可能な計画の策定へ」、第二部は「新たな目的地に向かって飛びながら、飛行機を修繕する」。それぞれの章には、「いつ幹部をクビにし、非行職員を処分するのか?」「動かないコンピューターに40億ドルも無駄遣いした後で、まだカネがほしいというのか?」「隠蔽は犯罪そのものより悪質」等々、タイトルだけ見ても大いに参考になる。今回の社会保険庁の問題は、かつて米国や英国で起きた歳入庁スキャンダルと瓜二つだ。その起因、スケール、国民の関心の高さ、政治的な動きまでも全く同じで、行政の不手際の政治問題化は今に始まったことではない。冷静になって各国政府の失敗事例を検証すれば、慌てる必要がないことは明らかだ。
巨大政府機関の変貌―初の民間出身長官が挑んだアメリカ税務行政改革
- 作者: チャールズ・O.ロソッティ,Charles O. Rossotti,猪野茂,大柳久幸,井澤伸晃,鈴木友康
- 出版社/メーカー: 大蔵財務協会
- 発売日: 2007/06
- メディア: 単行本
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面白そうだからぜひ読んでみたいなぁ。
(参考)
「失敗に学ぶ! ITプロジェクト管理 〜IRSのシステム近代化プログラムに見る“管理”の難しさ〜」(CIO Online)